小さな島の生き物屋

好きな生き物について気ままに書きます

本土産アカガエル3種

和歌山県内にて採集したタゴガエルRana tagoi(左)、ニホンアカガエルR. japonica(上)、ヤマアカガエルR. ornativentris(右)
この3種は背側線が鼓膜の後ろで曲がるかどうか(曲がらないとニホンアカ)、喉が黒ずんでいるかどうか(全体的に黒ずんでるならタゴ、白または明瞭な班紋があればヤマアカ)で識別できます。f:id:KTatta:20200530093204j:plain

ドウクツベンケイガニ

ドウクツベンケイガニ Karstarma boholanoは名前の通り洞窟環境に生息するドウクツベンケイガニ属の蟹です。フィリピンと琉球列島の石垣島波照間島多良間島、沖縄島、徳之島などに分布しています。洞窟棲の生き物らしく脚が長いです。

写真の個体はアンキアライン環境を持つ洞窟で見つけました。

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2017/8 八重山某島

サメハダマルカメムシの幼虫

サメハダマルカメムシ Phyllomegacopta sp.は未記載種のカメムシで、沖縄島、石垣島西表島に生息しています(山下・菊原, 2012)。成虫はマルカメムシと同じような体型ですが、幼虫はとても平たく、樹皮に擬態しています。


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沖縄島2018年7月

 

引用は日本原色カメムシ図鑑第3巻より

生き物屋におすすめのライト

夜間の生き物探索や採集で必須のヘッドライトやハンドライト。選び方やおすすめの製品を紹介する。重要なのは主に下記の4点。

 

①ライトは林内で使うのならば200~300ルーメン、開けたところで使うのならば500ルーメン以上のものを選ぶと良い。

 

②スポットビーム-ワイドビームをフォーカスコントロールできるモデルが便利。

 

③非常に安価かつ明るいライト(1000ルーメンで2000円の製品など)はスペック通りの光量が出なかったり、電池がすぐに切れることがある。

 

④アルカリ電池を使用するものと、専用充電池を使用するものがある。私は何かのときにすぐに購入できるアルカリ電池を使用するモデルを使っている。普段はeneloop等充電池を使うことで、電池代節約になる。

 

今回は主に単3・単4電池使用モデルを紹介する。

 

ハンドライト編

NITECORE EA41

1000ルーメン前後(モデルによって異なる)

単3電池4本

 小型で明るい。電池もそれなりに持つ。

 

LEDLENSER P7

450ルーメン

単4電池4本

使用中、光量が一定のため使いやすい。LEDLENZERのライトは高価だが、明るく使いやすいものが多いため、おすすめである。

 

LEDLENSER P6.2

200ルーメン

単3電池2本

持ち手が細く、手に馴染む。電池が長く持たないため、短時間の探索向け。eneloop proが使えない。

 

GENTOS各種ハンドライト

GENTOSのライトは安価で手に入れやすいが、光量が安定しないものもあり、長時間使用するとどんどん暗くなっていく。サブライトとして使用すると良いだろう。

 

 

ヘッドライト編

GENTOS HEAD WARS HW000X

300ルーメン

単3電池3本

同シリーズで230ルーメンのHW999Hとともによく生き物屋が使用しているヘッドライト。安価かつ必要最低限の機能で使いやすい。

 

 LEDLENSER H14R.2

1000ルーメン(ブースト時)

単3電池4本

通常は400ルーメン程度だが、一時的に1000ルーメンに光量を上げることができる。単3電池4本使用のため、電池が長くもつ。少々重いと感じる方は、付属の延長コードを使って、電池ボックスを腰につけると良い。

 

他にも各種様々な製品がある。スペックシートをよく確認し、自分にあったライトを見つけて欲しい。

 

(補足)安い製品に日本製の18650電池を使うことで、機能が大幅にアップすることがある。高性能な電池を使うのはかなり重要であると思われる。

ニセヒノマルコロギス

ニセヒノマルコロギスProsopogryllacris gigasは沖縄本島久米島に生息します。写真の個体は♀です。“日の丸”という名は顔中央の白紋を太陽に準えてつけられたようです。八重山のヒノマルコロギスより地味な感じはありますが、“偽”という名前は少し可哀想な気がします(笑)
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2018年6月、沖縄島にて