小さな島の生き物屋

好きな生き物について気ままに書きます

本土産アカガエル3種

和歌山県内にて採集したタゴガエルRana tagoi(左)、ニホンアカガエルR. japonica(上)、ヤマアカガエルR. ornativentris(右) この3種は背側線が鼓膜の後ろで曲がるかどうか(曲がらないとニホンアカ)、喉が黒ずんでいるかどうか(全体的に黒ずんでるならタゴ、…

オキナワテラマチベッコウ

オキナワテラマチベッコウ Bekkochlamys sp. 1は、鹿児島に生息するテラマチベッコウに近縁と考えられている沖縄島固有種です。沖縄県RDBでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。星空のような模様の入る外套膜が美しいです。 2018/1 沖縄県名護市

ドウクツベンケイガニ

ドウクツベンケイガニ Karstarma boholanoは名前の通り洞窟環境に生息するドウクツベンケイガニ属の蟹です。フィリピンと琉球列島の石垣島、波照間島、多良間島、沖縄島、徳之島などに分布しています。洞窟棲の生き物らしく脚が長いです。 写真の個体はアン…

ユミセオオアリ

ユミセオオアリCamponotus kaguya は悪石島から沖縄本島にかけて分布する大型のアリです。沖縄本島では数が少ないらしく、ほとんど見かけません。 2018/7 沖縄諸島

サメハダマルカメムシの幼虫

サメハダマルカメムシ Phyllomegacopta sp.は未記載種のカメムシで、沖縄島、石垣島、西表島に生息しています(山下・菊原, 2012)。成虫はマルカメムシと同じような体型ですが、幼虫はとても平たく、樹皮に擬態しています。 沖縄島2018年7月 引用は日本原色カ…

生き物屋におすすめのライト

夜間の生き物探索や採集で必須のヘッドライトやハンドライト。選び方やおすすめの製品を紹介する。重要なのは主に下記の4点。 ①ライトは林内で使うのならば200~300ルーメン、開けたところで使うのならば500ルーメン以上のものを選ぶと良い。 ②スポットビー…

ニセヒノマルコロギス

ニセヒノマルコロギスProsopogryllacris gigasは沖縄本島と久米島に生息します。写真の個体は♀です。“日の丸”という名は顔中央の白紋を太陽に準えてつけられたようです。八重山のヒノマルコロギスより地味な感じはありますが、“偽”という名前は少し可哀想な…

アカズムカデ

よく誤同定されてるアカズムカデ Scolopendra multidens 。トビズムカデ(オオムカデ)の赤脚個体がアカズと誤同定されていることが多いようです。国内には生息していないと思われます(与那国島にはもしかしたらいるかもしれないですが…)。写真の個体は香港で…

オキナワオオモリゴキブリ

オキナワオオモリゴキブリ Symploce gigas okinawana は、森林棲であるモリゴキブリの仲間です。写真の個体は5月に見つけました。沖縄県RDB第2版では準絶滅危惧種に指定されていましたが、第3版では対象外となりました。

ハナサキガエルの色彩変異

ハナサキガエル Odorrana narina は沖縄島固有のカエルです。沖縄県RDBで絶滅危惧ⅠB類、環境省RLで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。1~2月にかけて河川上流で集団産卵を行います。 発生の進んだ卵塊 ハナサキガエルは色彩変異が大きく、様々な色合いのものが…

はじめに

このブログは様々な生き物求めて世界を漂うヘッポコ生き物屋の備忘録的な何かです。基本的に琉球列島のものが多いです。よろしくお願いします